第18回 創薬インフォマティクス研究会

テーマ:ADME/Tox予測におけるインフォマティクスとシミュレーションの融合に向けて

医薬品の研究開発におけるADME/Toxプロファイルの重要性は特に1990年代から広く認識が広がり、様々な予測・設計手法が模索されるようになった。予測の方法としては、大きく2つに分かれる。1つは、in vitroもしくはin vivoのADME/Tox指標の実測データに基づいた機械学習予測である。機械学習予測は、多様な化合物の実測データが収取可能な場合には、非常に短時間の計算により優秀な予測性能を示すが、学習セットに入っていない化合物の予測においては、予測性能は限定的であるという欠点がある。一方、ドッキング、MD、QM等のシミュレーションによる方法では、特定の化合物のデータに依存しない予測ができる反面、構造が解かれている原因タンパク質が限られていることと、非常に長い計算時間がかかるという難点がある。

創薬の現場における実用性を考えた場合、計算に要する時間(及び研究者が解析する時間)と予測能力・汎化能力を高いレベルで両立する必要があり、将来的にインフォマティクス的手法とシミュレーション的手法をシームレスに繋げた方法論の開発が望まれる。本セミナーでは、関連するインフォマティクスとシミュレーションの分野での最近の研究、及び企業におけるADME/Tox予測の現状についてご講演いただき、今後の方向性について議論したい。

日時:12月17日(水) 11:00~16:00 

産総研 臨海副都心センター別館(バイオ・IT融合研究棟)

http://www.cbrc.jp/biwo2014/

参加登録:https://form.cbrc.jp/modules/regist/event.php?eid=67


11:00-11:10 イントロダクション  理化学研究所 CLST 本間 光貴

11:10-11:50 理化学研究所 CLST 幸 瞳、本間 光貴

       「分子動力学計算と量子化学計算を用いた化合物の代謝部位予測」

  ランチョンセミナー (株式会社菱化システム)

13:00-13:40 京都大学大学院薬学研究科 山下 富義

       「CYP代謝の関わる薬物間相互作用のin silico予測」

13:40-14:20 Pfizer Neusentis 大本 清之

        Effective use of in-silico ADMET tools in drug design

14:20-15:00 理化学研究所 計算科学研究機構 中嶋 隆人

       「分子科学計算ソフトウェア「NTChem」と創薬」

15:00-16:00 パネルディスカッション