第19回 創薬インフォマティクス研究会
テーマ:FMO法に基づいた新規な力場の構築に向けて

高精度で汎用性の高い分子力場は、創薬や材料科学の分野で求められる複雑な分子系のシミュレーションの根幹をなすものであり、現在も積極的に既存力場の改良が進められている。分子力場の取り扱う分子の構造は多岐にわたり、力場に用いられるポテンシャル関数のパラメータの最適化のためには、分子構造の変化に伴う電子状態の変化を正確に反映した、高精度の量子化学計算の使用が不可欠である。
FMO法は、計算対象を小さなフラグメントに分割し、小規模計算を複数並列実行することで計算コストを大幅に削減し、従来ab initio計算が適用不能であったタンパク質などの巨大生体分子の量子化学計算を可能にしたユニークな手法である。FMO法を用いれば、例えば、リガンド小分子やタンパク質中のアミノ酸残基の力場パラメータを、溶液中に孤立した状態ではなく、より現実的にリガンド・レセプタ複合体中で最適化できるようになる可能性がある。
本会では、最近の分子力場開発の動向、またパラメータ最適化に対するFMO法の適用可能性や関連分野について活発に研究を展開されている先生方にご講演いただき、FMO法の本分野における応用展開の可能性や問題点などについて議論したい。

日時:4月15日(金) 14:50~17:40
会場:理化学研究所 横浜キャンパス 中央研究棟C210-212(※)
http://www.yokohama.riken.jp/access/

参加登録: 
https://docs.google.com/forms/d/1YZhnumU9lQ85qwYiTbCL-6vDJxr8TscMvP9PdyjUwQM/viewform?usp=send_form

参加費:無料(懇親会参加の場合は1000円)
共催:CBI学会 FMO研究会、FMO創薬コンソーシアム

14:30-14:50 受付
14:50-15:00 イントロダクション  理化学研究所CLST 本間 光貴
15:00-15:40 東京大学先端科学技術研究センター 藤谷 秀章
     「Vital Issue of Molecular Dynamics Simulations: Force Field」
15:40-16:20 京都大学大学院理学研究科 高田 彰二
     「蛋白質特異的な力場:FMO/MM/CG マルチスケール技法によるアプローチ」
16:20-17:00 理化学研究所CLST 沖山 佳生
     「フラグメント分子軌道法から古典力場を捉え直す」
17:00-17:40 パネルディスカッション
18:00-19:00 立食による懇親会(会費1000円)

なお、当日の午前中には、同じ会場にて、FMO創薬コンソーシアムの第4回全体会議が開催されます。FMO創薬コンソーシアムは、FMO法の創薬応用に向けた検証や手法開発を目的としたアカデミアと製薬企業等からなる組織です。全体会議は参加機関のみによるクローズの会議ですが、ご興味のある方はこの機会に参加していただくか、オブザーバー参加も可能です。FMO創薬コンソーシアムへの参加申し込みは、ホームページ(http://eniac.scitec.kobe-u.ac.jp/fmodd/index.php)から申し込みいただくか、代表のメールアドレス(fmodd.consortium{at}gmail.com)までご連絡ください。

※平成28年4月1日より、理研では入講管理・セキュリティー強化の観点から、守衛所にて身分証明書のご提示をお願い致しております。そのためご来所の際には、お手数をおかけしますが、身分証明書(社員証、運転免許証等)をお持ち下さいますようお願い申し上げます。