第6回創薬インフォマティクス研究会開催報告


日時:2006年9月26日(火) 13:00〜18:20
場所:東京大学医科学研究所一号館講堂
トピックス:創薬研究におけるバイオDBの役割と活用

当日は生憎の大雨と日本学術振興会主催ゲノムテクノロジー第164委員会第3期キックオフシンポジウムの日程と 重なったため、参加者は少なめの20名前後でしたが、創薬関係者とバイオ関係者が関心の高い講演内容で、 活発な議論が行われた。まず、第一部の前半は国立がんセンター研究所の吉田先生に講演していただき、 ミレニアム疾病ゲノムプロジェクトの全貌からヒト検体を用いた大規模ゲノムタイピング技術およびデータベース (GeMDBJ)の中身まで、分かりやすく説明していただいた。また、GeMDBJに蓄積されて来た臨床情報も ゲノム情報とプロテオーム情報と同様に、公開できれば、ヒト検体の入手が困難な製薬企業研究者の皆にとっては、 有用かつ不可欠なデータベースであると考えられる。しかし、現行倫理指針では前記個人情報にかかわる 臨床情報の一般公開は大変難しいこともわかった。個人情報保護と研究促進の両立ができる法律が求められる。 そして、第一部の後半は京都大学化学研究所の五斗先生がKEGG PATHWAYの創薬支援コンポーネントの 一つであるKEGG Drugなどについて開発の状況と活用実例について紹介された。 まさに、創薬研究者の目を光らせた研究コンポーネントで注目されたいところである。 第二部はコマーシャル製品の紹介で、(株)医薬分子設計研究所、パトコア(株)、インフォコム(株)から 商用バイオ・医薬統合データベースシステム及びPATHWAY解析ツールなどについて紹介していただき、 既存ユーザはより一層理解を深め、まだ利用されていない研究者は検討するきっかけとなった。
創薬インフォマティクス研究会の副査をつとめながら、始めてこのような研究会を企画して大変勉強になった。 不手際などお詫びを申し上げると同時に、今後もこのような創薬研究にやくにたつ研究会を企画していきたい。
以上


青島 健 (研究会副査)