バイオインフォマティクス夏の学校2006
開催報告

 今年度4回目を迎えた日本バイオインフォマティクス学会「夏の学校」は8月21日(月)から23日(水)の3日間、 京都市の中心部にあるコープイン京都にて開催されました。
今年はシステムバイオロジー、創薬、ケモインフォマティクスを中心に様々な分野の先生方を講師としてお招きし、 バイオインフォマティクスの今後の方向性も含め多方面な議論ができるように試みました。 なお、参加者は40名(大学関係25名、公的機関7名、企業8名)でした。今年は高校の先生もおられました。 また、昨年に引き続きポスターセッションを開き6件の発表がありました。プログラムは以下の通りです。

スケジュール

8月21日(月)
12:30〜 受付開始
13:30〜13:40 開会の挨拶、連絡事項
13:40〜14:40 講義1 講師:柳田充弘 (京都大学)
「生命科学研究を志すにあたっての心構え」
14:40〜15:00 休憩
15:00〜16:00 講義2 講師:成松久 (産業技術総合研究所)
「バイオインフォーマテイクスによる糖転移酵素の網羅的探索と基質
特異性解析、糖鎖ライブラリーの構築と糖鎖構造解析技術の開発」
16:00〜17:00 講義3 講師:田中博 (東京医科歯科大学)
「システム進化生物学の確立に向けて」
17:30〜 懇親会

8月22日(火)
09:30〜10:30 講義4 講師:服部正泰 (京都大学)
「ケミカルルールとバイオインフォマティクス」
10:30〜11:30 講義5 講師:金井昭夫 (慶応義塾大学)
「バイオインフォマティクスと分子生物学によるRNA制御系の解析」
11:30〜13:00 昼食
13:00〜14:00 講義6 講師:藤山秋佐夫 (国立情報学研究所)
「生命と生物を見る比較ゲノム研究」
14:00〜14:15 休憩
14:15〜15:15 講義7 講師:近藤滋 (名古屋大学)
「発生における自律的位置情報形成のメカニズム」
15:15〜16:15 講義8 講師:佐々木顕 (九州大学)
「宿主と病原体の共進化」
16:15〜17:15 講義9 講師:村瀬雅俊 (京都大学)
「自己・非自己循環原理に基づく生命系の発展と崩壊
−新奇性発現における情報創出の両義性に迫る−」
17:15〜19:30 ポスターセッション

8月23日(水)
09:30〜10:30 講義10 講師:諏訪牧子 (産業技術総合研究所)
「創薬ターゲットとしての膜タンパク質の網羅的解析
-Gタンパク質共役型受容体-」
10:30〜11:30 講義11 講師:松末朋和 (持田製薬)
「創薬ステップにおける化合物初期探索研究とインフォマティクス」
11:30 閉会の挨拶

 講師の先生方は皆さん、1時間というかなり限られた時間の中で大変分かりやすくご自分の専門を中心にまとめて頂きました。 講演後の質疑応答も活発に行われ、初日の懇親会の開催時間が大幅に遅れてしまうほどでした。 講師の先生方、議論を盛り上げて頂いた参加者の皆様に感謝いたします。2日目の夜は希望者を募って鴨川まで歩いていき、 中華レストランの床でビアガーデンという、まさに今回の夏の学校のテーマに合うような多様な組合せの宴会で盛り上がりました。
今回の夏の学校は前会長の江口さんの提案で若手の会風にしてみてはどうかということで、最初の企画段階から 京都大学金久研究室の学生さんに手伝って頂きました。特にプログラムの立案から会場の手配など裏方作業のほとんどを こなしてくれました武藤さん、橋本君、菅君、本多君、清水君に感謝いたします。最後になりましたが、学会事務局の鈴木さんを はじめ関係者の皆様に感謝いたします。

京都大学化学研究所 五斗進