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「モデルに基づくクラスタリングと遺伝子ネットワーク推定」
人工知能,ニューロコンピューティング,機械学習等の分野から多くの研究者が,DNAアレイデータから遺伝子ネットワーク推定研究に参入している.それらの多くはアルゴリズム(手続き)ベースであり,推定の誤差評価などは不適切な場合もある.本講義では結果の解釈が直接的で,またモデル比較手続きが情報量規準を利用して陽にできる,モデルベースのアプローチを紹介する.特にバイオインフォマティクスにおけるベイジアンモデリングの有効性を理解してもらいたい.時間の制約上,クラスタリングと遺伝子ネットワーク推定の問題を具体的題材としてとりあつかう.ベイズモデルモデルは,異種複数の情報を確率的に表現するので,ベイズの枠組みをもとに情報を組織的に統合し,また新たな知見の抽出ができる.
時間が許せば,状態空間モデルを利用したDNAアレイタイムコースデータの解析と遺伝子ネットワーク推定手法にも触れたい.
【関連する論文】
[Bayese-1]
S.Imoto, T.Higuchi, T.Goto, K.Tashiro, S.Kuhara, and S.Miyano,
Combining microarrays and biological knowledge for estimating gene networks via Bayesian
networks, Journal of Bioinformatics and Computational Biology, Vol.2, No.1,77-98,
#DOI:10.1142/S021972000400048X, 2004.
[Bayese-2]
S. Imoto, T. Higuchi, S. Kim, E. Jeong, S. Miyano,
Residual Bootstrapping and Median Filtering for Robust Estimation of Gene Networks from
Microarray Data, Proceedings of Computational Methods in Systems Biology, Lecture
Notes in Bioinformatics, Springer, 3082, 149-160, 2005.
[Cluster-1]
R. Yoshida, T. Higuchi, S. Imoto,
A Mixed Factors Model for Dimension Reduction and Extraction of a Group Structure in
Gene Expression Data, Proceedings of 2004 IEEE Computational Systems Bioinformatics
(CSB2004) Conference, 161-172, 2004.
[Time-1]
R. Yamaguchi, S. Yamashita, T. Higuchi,
Estimating gene networks with cDNA microarray Data Using State-space models,
Proceedings of 2005 International Workshop on Data Mining and Bioinformatics,
Lecture Notes in Computer Science, Springer, 3482, 381-388, 2005.
[Time-2]
R. Yoshida, S. Imoto, T. Higuchi,
Estimating Time-Dependent Gene Networks from Time Series Microarray Data by
Dynamic Linear Models with Markov Switching, Proceedings of Computational Systems
Bioinformatics Conference (CSB2005), (to apper), 2005.
【参考文献】
★あえて,日本語のみ,新しい本をあげてみました.
★参考文献を読んでいなくても,講義の資料のみでわかるよう配慮します.
[グラフィカルモデル]
宮川雅巳,「グラフィカルモデリング」,朝倉書店,1997.
統計の立場から現代的多変量解析への取り組みにふれることができる.
(不可欠ではないが,読んでおけば講義内容をより深く理解できる)
[階層ベイズモデル]
・伊庭幸人,「ベイズ統計と統計物理」,岩波書店,2003
読み物本.さらりと現代におけるベイズモデルの働き,おもしろさにふれることができる.
(入門的な本である)
・松本隆,石黒真木夫,乾敏郎,田邉國士,「階層ベイズモデルとその周辺」,岩波書店,2004
(不可欠ではないが,読んでおけば講義内容をより深く理解できる)
[情報量規準]
小西貞則,北川源四郎,「情報量規準」,朝倉書店,2004
情報量規準に関する決定版.(講義後に読むアドバンストな本である.)
[状態空間モデル]
北川源四郎,「時系列解析入門」,岩波書店,2005
状態空間モデルについて入門から応用までカバーしている.
(不可欠ではないが,読んでおけば講義内容をより深く理解できる)
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「システムバイオロジー研究のための数理科学的手法」
生体内の個々の遺伝子解析から遺伝子セットとしての機能解析が進みつつある。また、同様に細胞内の個々の代謝過程(酵素反応)から代謝系の解析へ進展し、代謝セット(細胞内タンパク質ネットワーク)としての機能解析も行われようとしており、生命のシステム論的解析(システムバイオロジー)がこれからますます進むものと期待される。たとえば、微生物等での生物生産システムの効率化、最適化、最適制御を目指す場合、それに関わる代謝経路に存在する制約条件(ボトルネック)を同定し、そこを集中的に改善、制御することで、目的とする代謝産物の増収が期待できる。そのためには、パスウェイシミュレータの設計・開発、パスウェイ解析等の情報科学的手法および情報科学駆動型実験デザインは必須である。この講義では(1)システム同定・推定、(2)システム解析、(3)システム制御、(4)システム設計といったシステムバイオロジーの4つの戦略を支える数理科学的手法の概要を紹介し、独自に開発した代謝経路解析シミュレータWinBEST-KITを用いて、シミュレーション技法を説明する。
【参考文献・参考書】
・岡本、小野:人工知能学会誌, 18(5), 502-509 (2003)
・岡本:生物物理, 43(4), 192-197 (2003)
・Maki et al.: J. Bioinformatics and Computational Biology, 2(3), 533-550 (2004)
・Torres, Voit: Pathway Analysis and Optimization in Metabolic Engineering,
Cambridge
Univ.
Press,
New York
, 2002
・グレゴリ・N・ステファノポーラスら:代謝工学:原理と方法論(清水、塩谷訳),
東京電機大学出版局, 2002 |
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