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夏の学校 2005  開催報告


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<開催報告>

今年度3回目を迎えた日本バイオインフォマティクス学会「夏の学校」は去る8月1日(月)から3日(水)の3日間,福岡市のヤフー・ドーム近くの九州大学西新プラザにて「システムバイオロジー」をテーマとして開催されました.
5年,10年先を見据えたとき,ますます重要になっているであろうシステムバイオロジーの「現状」と「具体的方向性」を探るべく,現在最前線で研究を展開しておられる研究者を講師に招き,多面的,集中的にシステムバイオロジーに焦点を当てた講義内容としました.
また,医学からの話題提供を目的に,糖尿病に関する講義も設けました.講師および講義内容は以下の通りです.

プログラム(敬称略)

8月1日(月)

12:00〜 受付開始
13:00〜13:10 開会の挨拶,連絡事項
13:10〜15:10 講義 その1 講師:久原哲 (九州大学大学院農学研究院)
         「スクリーニングからエンジニアリングへ」
15:10〜15:40 休憩
15:40〜17:40 講義 その2 講師:松野浩嗣 (山口大学理学部)
         「シミュレーション支援による新しい生物実験スタイルの構築に向けて」
17:40〜19:40 懇親会

8月2日(火)

09:30〜11:30 講義 その3 講師:井口登與志 (九州大学医学研究院)
         「糖尿病の成因,病態,治療」
11:30〜13:00 昼食
13:00〜15:00 講義 その4 講師:樋口知之 (統計数理研究所)
         「モデルに基づくクラスタリングと遺伝子ネットワーク推定」
15:00〜15:30 休憩
15:30〜17:30 講義 その5 講師:倉田博之 (九州工業大学情報工学部)
         「代謝流速解析とエレメンタリモード解析」
17:30〜19:30 ポスターセッション

8月3日(水)

09:30〜11:30 講義 その6 講師:岡本正宏 (九州大学大学院システム生命
         科学府)
         「システムバイオロジー研究のための数理科学的手法」
11:30 閉会の挨拶

久原先生の講義は,システムバイオロジーについての「現状」と「これから」についてでした.システムバイオロジーの成果をいかに活用するかという魅力的な話でした.
松野先生からは,ハイブリッド関数ペトリネットを用いて生物システムをダイレクトにモデル化しシミュレーションする研究についてでした.その研究を通して得られた興味深い勘所も披露していただきました.
井口先生には,医学からの話題提供ということで,糖尿病について網羅的に講義をして頂きました.システムバイオロジーの新たな対象がより具体性をもって見えてきたのではないかと思います.
樋口先生は,講義の導入部分で統計の精神を分かりやすく講義していただきました.統計に対する苦手意識を低くすると同時に,生物の問題を統計的に捉えることのうまみを伝えていただきました.
倉田先生は,代謝解析について演習を行うなどして懇切丁寧な講義をされました.微分方程式を実際に解くことに慣れることができました.
岡本先生の講義は,システムの推定・同定,解析,制御,設計についてでした.また,講義の最後に今後進むべき方向性を示していただき,夏の学校を締め括るに相応しい講義でした.
今年は,講義資料を参加者が前もって入手できるよう講師の方々に事前の提出を御願いしました.講師の方々には大変なご負担ではなかったかと思います.この点も含めまして,講師の方々にお礼を申し上げます.
なお,参加者は43名(大学29名,公的研究機関4名,企業8名)でした.そのうち,学生は23名でした.初日の夜には会場近くで大きな花火大会(西日本大濠花火大会)が開催され真夏の夜が満喫できました.また,試みとして,ポスターセッションを二日目の夕刻に行いました.お酒とおいしい料理があったせいか大変盛り上がっていました.
最後に,この夏の学校の幹事として,開催にご支援,ご協力頂いた学会会長江口さん,学会事務局鈴木さん,裏方の村尾君,林君,見戸君,谷山さん,参加者の方々,そしてその他関係者全員に感謝します.

                       丸山 修 (九州大学大学院数理学研究院)

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