バイオインフォマティクス(bioinformatics)は、生命情報科学と訳されることもあり、生物学のデータを情報科学の手法によって解析する学問および技術です。生物学においてゲノム解析による大量のデータが生み出されるようになるとともに、この分野は急速に発展してきました。今後多様な発展が期待される分野ですが、生物学と情報科学の知識をバランス良く身につけた技術者・研究者がまだまだ少なく、バイオインフォマティクスの未来を担う新しい人材の育成が急務と言われています。 日本バイオインフォマティクス学会では、この現状をふまえ、人材育成の一助として「バイオインフォマティクス技術者認定試験」を平成19年度より新たに実施することといたしました。 この試験では生物学、情報科学、ならびにバイオインフォマティクスに関する基礎的な知識とバランスのよい理解が試され、合格者には学会から認定証が発行されます。関連分野への就職や進学を希望している学生の方々をはじめ、現在すでにバイオインフォマティクス分野で活躍されている技術者・研究者の方々まで、ぜひ多くの方にこの試験を受けていただきたいと考えております。注:日本バイオインフォマティクス学会は平成18年度までで終了したBICERT*制度においても主体的に協力して参りました。当学会としては認定試験による啓蒙の機能を重要と考え、平成19年度から独自に当試験を実施しています。(* BICERTは、(社)バイオ産業情報化コンソーシアムの登録商標です。)
・平成20年度
・平成19年度
こちらをご覧下さい。
試験の合格者には、「JSBi認定技術者」のシールを50枚お送りします。名刺等に貼ってご使用下さい。(使用例) なお、追加が必要な場合は、残部がありましたらお分けできます。 詳しくは、 こちら(PDF) をご覧下さい。
シール見本
A1 いいえ、異なる試験制度です。BICERT™は、(社)バイオ産業情報化コンソーシアム(JBiC)主催で平成16年度〜18年度の3回実施され、当JSBiは共催団体として全面的に協力してまいりました。しかし、残念ながらBICERT™は、処々の事情により既に終了しました。当学会を中心として同試験制度の継承を検討いたしましたが、諸般の理由によりBICERT™のままでの継承が困難となり、当学会主催の新たな試験制度として実施することといたしました。実施方法には、「級を設けない」、「受験料の変更」など、いくつか異なる点があります。詳細は、実施要領をご確認ください。試験内容はBICERT™とは大きくかわりませんが、医学・薬学や、特許などの法規に関する出題はなくなりました。
A2 当試験は、専門知識の理解度を評価し認定するものですので、免許を与えるものではありません。現在までのところ、バイオインフォマティクス技術者を採用する際には、能力に関する客観的な基準が乏しく、それまでの実務経験の長さなどで評価されているようです。しかし、経験年数だけでは理解度の深さを評価することは難しく、また新卒者の場合はこれでは評価できないため、認定試験のような客観的な理解度評価の方法が求められています。現在、バイオインフォマティクスの知識を評価する試験制度は他に存在しないため、関連分野への就職や進学などの場面で、JSBiによって実施される当試験に合格していることは有利に評価されるものと期待できます。なお、合格者には合格証書と「JSBi認定技術者」のシールが送られます。
A3 この試験で評価するのは、エキスパートとしての能力ではありません。これからバイオインフォマティクスの分野に進んで専門的に学習を開始しようという方や、若干の実務経験がある方を主な対象として、バイオインフォマティクスの基本的知識が備わっているかを評価することを主眼としています。 例えば、大学や専門学校において、生物学を学んだ方にとっては、ITの知識や情報科学の知識がほとんどない場合もあります。逆に、ITや情報科学を学んできた方には、生物学・分子生物学の知識やウェット実験の用語がまったく理解できない場合もあります。これらは、学習や技術者間のコミュニケーションの障害となることがあります。また、バイオインフォマティクスの現場に特有の公共データベース、ソフトウェアツール、並びに解析手法などもありますので、これらの基本的な知識を学んでおくことは、今後の学習や仕事をスムーズに進めるために有用と考えられます。 当試験では、生物学、情報科学、バイオインフォマティクスの3分野の基本的な知識の確認を行いますので、この試験を利用して3分野の知識をバランス良く学ぶ機会にしていただきたいと考えております。
A4 前述のように、これからバイオインフォマティクスの分野に進んで専門的に学習を開始しようという方などを認定の対象と考えておりますので、全てのキーワードの理解を求めているわけではありません。現在公開されているキーワードは、あくまでも出題の範囲を表す目安です。そのため、ここに示されていない場合でも、基本的な用語は出題される可能性がありますので、バイオインフォマティクスの基礎知識の習得に努められることを推奨します。なお、このキーワード表は、年度ごとに見直しを行なう予定です。
認定試験に関するご質問は、以下で受け付けております。
日本バイオインフォマティクス学会 バイオインフォマティクス技術者認定試験事務局 〒152-8552 東京都目黒区大岡山2-12-1 W8-76 東京工業大学 大学院情報理工学研究科 計算工学専攻 秋山研究室内 TEL:03(5734)3645 E-mail: