システムバイオロジー・バイオシミュレーション合同研究会報告
平成16年5月10日、理化学研究所横浜研究所交流棟ホールにおいて、理化学研究所の小長谷グループのご協力をいただいて、
システムバイオロジー・バイオシミュレーション合同研究会を行った。
今回は、「システム生物学におけるシミュレーション:巨視的・微視的アプローチ」のテーマにしぼって、名古屋大学の近藤孝男先生、理化学研究所の上田泰己に講演をいただいた。そのほか、関連のトピック8件の一般講演を行った。一般講演に多数の応募があり、その中から、優れた発表を選択させていただいた。詳細は、別にアップロードされているプログラムを御参照願いたい。全体で非会員を含めて100人弱の参加者があり、盛会であった。招待講演後、招待講演者と自由なディスカッションを行って、細胞の分子ネットワーク全体の理解が重要であることを再認識した。特にシアノバクテリアの概日リズムのメカニズムは細胞全体が時計というイメージであり、細胞をまるごと理解することによって、時計の仕組みが明らかになるという近藤先生の意見は、細胞を理解することの奥の深さを感じさせた。ポストゲノム的な巨視的・統計的アプローチによって、生命分子ネットワークの概略的構造だけでなく、動的ネットワークの法則性が理解できることが示されたことは、興味深かった。
次回の第4回システムバイオロジー研究会は、8月末ごろ、関西において予定している。
----------------------------
システムバイオロジー研究会
副査 倉田博之(九州工業大学)