| 日 時 | 2004年10月5日(火)10:00〜16:20 |
| 場 所 | 京都大学薬学部記念講堂 |
| 参加者数 | 145名 |
2004年10月5日京都大学薬学部記念講堂において、京都大学21世紀COEプログラム「ゲノム科学の知的情報基盤・研究拠点形成」と日本バイオインフォマティクス学会「創薬インフォマティクス研究会」との共同開催のシンポジウムが開かれました。京都大学を中心に150名近くの参加者があり、盛況であった。
はじめに、COE代表でもある金久實先生が「日本バイオインフォマティクス学会も、基礎研究から、さらに応用研究をも視野に入れ、活動を広げつつある」との認識を述べられ、その一つの研究分野としてのケミカルゲノミクスの位置づけを話された。
今回の研究会では、5人の多彩な講師の先生方からケミカルゲノミクス進展への期待が語られた。東京大学の菊地和也先生は「細胞内外で作用する分子の働きを、機能しているその場で解明する」ため、PRET(蛍光共鳴エネルギー移動)型センサー分子の設計と合成について話された。理化学研究所の吉田稔先生は抗がん活性を示す天然物などを例に、化学遺伝学による標的分子の決定戦略を話された。リバース・プロテオミクス研究所の田中明人先生からは、医薬品の特異的結合タンパク質の網羅的探索を行うためには、基盤技術の整備が必須であるとして、「適切な」医薬品固定化アフィニティ樹脂の開発状況の説明があった。藤沢薬品工業鰍フ中島秀典先生からは、「微生物の英知を十分に利用した」T細胞増殖抑制作用をもつFK506の開発について、MedChem Geneticsの視点から歴史を踏まえた話題提供を頂いた。岡山大学の宍戸晶彦先生からは、「天然には存在しないアミノ酸をタンパク質に導入する」ため、ペプチド核酸をtRNA標識分子として用いた有機化学的アミノアシル化法の開発状況の報告がなされた。
講演会での議論も活発であったが、講演会後の懇親会ではアルコール注入もあったせいか、さらに盛り上がり、「京都を起点にケミカルゲノミクスを全国展開するぞ!」との意気込みが(一部の)参加者の間で確認されていた。これからの全国的盛り上がりに期待したい。
最後になりましたが、今回の研究会開催にあたって京都大学薬学部のみなさま、京都大学辻本豪三先生と金久實先生、および両先生の研究室の方々からは多大なご協力を頂いた。ここに深く感謝いたします。
以上