学会活動

「ロボティックバイオロジーによる生命科学の加速」キックオフシンポジウム

2021.10.06

2021年1月にJST未来社会創造事業の「共通基盤」領域において本格研究としてスタートした研究課題「ロボティックバイオロジーによる生命科学の加速」のキックオフシンポジウムのお知らせです。

 

「ロボティックバイオロジーによる生命科学の加速」キックオフシンポジウム
・日時:2021年10月20日(水) 13時~16時
・場所:オンライン開催
・詳細・参加申込: https://forms.gle/BXNNwSYVEY2p7xcy8

 

この領域では、ラボラトリーオートメーション(実験室の自動化)をAIとロボットの組み合わせによる自律化にまで発展させたロボティックバイオロジーの実現を目指しています。

 

生命科学の多くの研究領域に関連する話題だと思いますので、ぜひご参加ください。

 
 

 


ラボラトリーオートメーション(実験室の自動化)は、昨今のロボット技術や情報技術の技術進展に伴って急速に拡大している分野であり、AI駆動型の次世代型研究スタイルの基盤としても期待されているほか、医療研究や臨床検査などの革新も見込まれます。2019年のネイチャーバイオテクノロジー誌の記事によると、本分野のベンチャー企業への投資総額は2018年単年だけでも世界で19億ドルにのぼっており、足元ではコロナ禍以降の遠隔化・自動化の要請がこの流れをさらに加速している現状があります。

 

このたび、非連続なイノベーションを積極的に生み出すハイリスク・ハイインパクトな研究開発を推進する事業であるJST未来社会創造事業の「共通基盤」領域において2021年1月に本格研究としてスタートした研究課題「ロボティックバイオロジーによる生命科学の加速」のキックオフシンポジウムを開催します。当研究課題では、単に実験を自動化するラボラトリーオートメーションをAIとロボットの組み合わせによる自律化にまで発展させたロボティックバイオロジーを実現し、生命科学全体の共通基盤として研究の進展を大きく加速させることを目指しています。再現性の危機や研究不正の問題が解決するだけでなく、多くの研究者を日々単純作業に時間を費やさざるを得ない状態から解放し、研究の生産性を飛躍的に向上させることが可能となります。

 

本シンポジウムでは、本課題のビジョンや成果がどのような社会実装につながるかを集中的に議論します。また、ロボティックバイオロジーの更に先にあるAI駆動型科学に関して、AIにノーベル賞を獲得させる野心的な「ノーベルチューリングチャレンジ」の提唱者である北野宏明氏、また研究現場のデジタルトランスフォーメーションを目指すJST CREST「バイオDX」領域の研究総括である岡田康志氏に特別講演を依頼しました。未来の研究手法・研究環境を垣間見る議論をどうぞご期待ください。

 

●開催概要
日 時 2021 年 10 月 20 日(水) 13時~16時
会 場 オンライン開催(Zoom Webinar)
参加費 無料
問合せ jst-robobio-sympo [@] googlegroups [.] com

 

●招待講演
・ノーベル・チューリング・チャレンジ:科学的発見のエンジンを作る/北野宏明(システムバイオロジー研究機構・沖縄科学技術大学院大学・The Alan Turing Institute)
・手と眼と頭の自動化とバイオDX/岡田康志(理化学研究所・東京大学/JST CREST「バイオDX」領域 研究総括)

 

●課題紹介講演
・プロジェクト概要説明/高橋恒一(理化学研究所)
・再生医療とロボティックバイオロジー/高橋政代(神戸アイセンター病院)
・LabTwin: 実験環境のデジタルツイン/光山統泰(産業技術総合研究所)
・NGSデータ解析のワークフロー記述とロボット実験への応用の展望/尾崎遼(筑波大学)
・(総合討論)ロボティックバイオロジーは研究現場そして社会をどう変えるか

 

●詳細はこちらのリーフレットPDFをご覧ください。
https://drive.google.com/file/d/1p1rDvrfHSkW48heXN0JIO3YCQuRQCJC3/view?usp=sharing

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