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著書紹介:バイオインフォマティクスのための人工知能入門
―基礎から行列・テンソル分解/深層学習まで―(阿久津達也著)
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近年、人工知能技術はバイオインフォマティクスにおいて不可欠の
なりつつあります。人工知能についての本や教科書は数多くありま
バイオインフォマティクス分野の学生、技術者、研究者を対象に執
た本は、これまでにほとんどなかったように思われます。
本書では、バイオインフォマティクスにおいて広く利用されている
られる人工知能技術について、イメージで説明するのではなく、数
を用いて原理から明解に説明しています。ただし、人工知能の教科
りがちな延々と数式が続くようなことはできるだけ避け、単純なモ
用いて、簡潔な数式を用いて説明しています。さらに、手法の多く
ゴリズム、もしくは、手続きという形式でわかりやすくまとめてい
具体的な内容としては、クラス分類、回帰とパラメータ推定、クラ
ング、行列分解、次元削減・可視化、ニューラルネットワークとな
が、単純ベイズ法、線形回帰,主成分分析,特異値分解などの古典
容から始めて、変分ベイズ法、スペクトラル・クラスタリング、非
列因子分解、テンソル分解、t-SNE、UMAP、変分自己符号
ョン、GANなどの現代的な内容に至るまで、簡潔でありつつも本
うことなく説明しています。簡単な確率計算、行列計算、微積分の
あれば大半の内容が理解できるように説明していますので、3,4
部学生でも理解できる内容となっています。本書が多くの方々の目
バイオインフォマティクス研究の発展に寄与することを期待してい
書名:バイオインフォマティクスのための人工知能入門 ―基礎から行列
・テンソル分解/深層学習まで―
筆者:阿久津達也
256頁、4,620円、2024年5月刊行、朝倉書店
著書紹介:バイオインフォマティクスのための人工知能入門―基礎から行列・テンソル分解/深層学習まで―(阿久津達也著)
2024.05.15