学会活動

2021-2022年度学会長より退任のご挨拶

2023.03.31
 

日本バイオインフォマティクス学会会員の皆様

 

2021年4月より会長に着任し、この3月で2年間の任期を終えることになりました。

任期中は、学会の様々な活動に対して多大なご支援をいただき、感謝申し上げます。

 

着任当初の目標として

1. バイオインフォマティクスという学問のこれからの発展

2. その中での若手支援と研究活性化の重要性

3. 研究者を含めたアウトリーチの拡充

の3つを挙げました。それぞれ、これまでの活動の継続を基本としつつ、発展させるというスタンスで進めてきました。

 

バイオインフォマティクスという学問の発展としては、年会を中心として幅広い分野の研究者に参加していただけるようなテーマ設定をしていただきました。2021年の年会は前年に引き続きオンライン開催で1000名を超える方が参加されました。また、2022年はコロナの状況が見えない中でしたが、オンサイトでの開催に舵を切り、テーマも環境から健康までとすべてのバイオの分野をカバーするもので、500名を超える参加者がありました。直接顔を合わせて議論できることの良さを改めて感じられた方も多かったのではないでしょうか。大会長を務められた浜田先生、水口先生を始め、関係者の皆様に感謝申し上げます。2023年度は柏の葉で9月7日〜9日に開催されます(大会長:鈴木穣先生、実行委員長:山下理宇先生)。詳細は現在最終調整中ですが、ぜひご予定下さい。

 

また、2024年の国際会議開催に向けた準備も進んでいます。APBioNET、ISCB、APBC、AASBi/GIW、BioClues、GOBLETと共同でAsia & Pacific Bioinformatics Joint Congressを2024年10月22日(火)〜25日(金)に沖縄県那覇市で開催する予定です。現在、ローカルオーガナイザを中心に APBioNETなど国際委員会のメンバーとも相談しつつ内容を詰めているところです。台風の時期も過ぎ、いい季節ですので、今から日程を確保していただければ幸いです。

 

若手支援と研究活性化についてはOxford Journals - JSBi Prizeと研究会支援を継続して行っております。Oxford Journals – JSBi Prizeの募集は年度明けに行いますので、奮ってご応募下さい。若手支援で計画していた、後藤修先生の基金の規程がまだできておりません。これについては、年会優秀発表賞や旅費支援などの形で整える予定で検討しております。もう少しお待ちいただければ幸いです。

 

アウトリーチについてもバイオインフォマティクス技術者認定試験の受験者、JSBi Bioinformatics Reviewのアクセス数など着実に伸びており、バイオインフォマティクスの裾野の広がりを感じています。JSBi Bioinformatics Reviewでは有志による輪読に使っているなどの報告もいただいています。Wikipediaの記載内容ブラッシュアップなどはできませんでしたので、次期執行部へ引き継ぎたいと思います。

 

この2年間は前会長の岩崎先生を中心とした学会の改革が軌道に乗り、安定した運営ができました。会員数も着実に増え1000人を超える勢いです。学会運営を支えてくれてきた理事・幹事の先生方、総務担当の岩崎先生と牛山さんには大変お世話になりました。ありがとうございました。

 

一方で、新しい方向性を打ち出すなど積み残した課題も多くあります。これらについては力不足をお詫びするとともに、2023年度からの会長である山西先生に託したいと思います。よろしくお願いいたします。

 

最後になりましたが、学会員の皆様に改めて感謝申し上げますとともに、引き続き学会活動へのご支援・ご協力をいただければ幸いです。

 

2021年度-2022年度 日本バイオインフォマティクス学会会長

五斗 進

 

学会活動