ゲノム医療の将来構想とAMEDの役割

オーガナイザー: 木下賢吾(東北大学教授)
日本バイオインフォマティクス学会理事長


医療分野の研究開発およびその環境整備の中核的な役割を担う機関として日本医療研究開発機構(AMED)が設立されて2年半、基礎から実用化までの一貫した医療研究開発の推進加速等、AMED設立の真価が問われる段階に入った。特にゲノム医療研究においては、がんゲノム医療推進コンソーシアム等、実用化の段階への急速な動きに伴い、研究事業の加速や各種施策の推進が期待されている。それらを受けて、AMEDでは全国規模の先端ゲノム研究事業や臨床ゲノム情報統合データベース整備事業やゲノム創薬基盤研究推進事業等の研究事業の推進とともに、データシェアリングの推進やそれに伴うELSI課題への対応、研究基盤としてのバイオバンクやゲノムデータベースの整備、電算資産の供用サービス等、ゲノム医療研究の各種支援活動を行っている。本セッションでは、医療研究におけるAMEDの役割、研究を行う上で重要なELSI課題への対応、ゲノム医療の将来構想等を紹介し、リアルタイムアンケートやQ&Aによるフロアの参加者を交えた参加型セッションを通じて、バイオインフォマティクスを中心とする今後のゲノム医療研究において、AMEDに期待する役割を浮き彫りにする。


医療研究開発におけるAMEDの役割
田中康博(日本医療研究開発機構基盤研究事業部)

ゲノム医療研究におけるELSI
勝井恵子(日本医療研究開発機構基盤研究事業部)

AMEDが考えるゲノム医療の将来構想
藤井千蔵(日本医療研究開発機構基盤研究事業部)

ゲノム医療研究においてAMEDに期待される役割
木下賢吾・田中康博・勝井恵子・藤井千蔵
(リアルタイムアンケートやQ&A等による参加型セッション)