開催趣旨

大会長水口 賢司
  • 大阪大学蛋白質研究所 教授
  • 医薬基盤・健康・栄養研究所
  • AI健康・医薬研究センター センター長

本大会は平成24年(2012年)から生命医薬情報学連合大会として開催されてきました。
第11回目となる令和4年(2022年)の本会は、昨年に引き続き日本バイオインフォマティクス学会と日本オミックス医学会(旧日本オミックス医療学会)の2学会合同大会として、大阪府豊中市千里ライフサイエンスセンターで開催します。

新型コロナウイルス感染症のパンデミックがもたらした「ニューノーマル」において、デジタルトランスフォーメーション(DX)や人工知能(AI)への注目が一層高まっています。
変貌する世界の中で、バイオインフォマティクスは、学術研究にとどまらず社会基盤を構成する重要な要素になり得る可能性を有しています。
すなわち、バイオインフォマティクス研究で培われてきたデータベース構築やモデル化に関する技術やノウハウは、生命科学の研究者のみならず、環境、エネルギー、食品から医療・健康に至る様々な産業分野において、技術者・専門家や管理者が利用できる有用なプラットフォームにまで成熟してきました。
一方で、生命科学や周辺の学問分野に限定しても、情報科学的技術の実践の裾野は、期待に見合うだけの広がりまで未だ到達していないという現状も見受けられます。

このような状況を打破する一つのアプローチとして、バイオインフォマティクスコミュニティ自身が、社会基盤としての役割をより強く発信していく必要があると考えました。
2022年の本大会では、上記認識を実現すべく「バイオインフォマティクスのフロンティア:環境から健康まで」というテーマを掲げて開催します。
様々な立場の参加者の方々に、想像以上のバイオインフォマティクスの広がりを感じて頂けるように、多様なセッションや議論の場を設けます。
広い意味での生命情報の利用が、新しい世界に如何に貢献し得るかを認識する場にすべく、関係者一同、尽力してまいります。
バイオインフォマティクスに関心をもつ多くの方々に是非ご参加ならびにご支援をお願いできれば幸いです。

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