学会活動

日本バイオインフォマティクス学会関西地域部会 第9回 バイオメディカル研究会 ~ バイオメディカルイノベーションへの道標 ~

2010.11.29

■日時:平成22年11月29日(月)13:00~17:00
■場所:大阪大学中ノ島センター 7階 講義室2 http://www.onc.osaka-u.ac.jp/
■主催:日本バイオインフォマティクス学会・関西地域部会
■共催:京都大学大学院薬学研究科・システム創薬科学講座  
■参加費:無料(参加予定人数:80名程度)
■申込方法:参加者氏名、所属、電話番号、メールアドレスを明記の上、bmjimu@gmail.com まで電子メールでお申込下さい。
■申込締切:平成22年11月22日(月)*定員になり次第、締め切ります。

■プログラム:

13:00 受付開始

13:30 講演1(質疑応答30分)

「幹細胞(ES/iPS/体性幹細胞)の実用化研究と産業への応用-医薬品開発加速のために出来ること」iPSアカデミアジャパン㈱ 細胞事業部長/京都大学 医学研究科 非常勤講師
酒井 明先生

 15:00 休憩

15:15 講演2 (質疑応答30分)
「ゲノムコホート、疾患原因遺伝子、バイオマーカー・・・・・創薬」
ヒュービットジェノミクス㈱ 代表取締役社長/山形大学 医学部 客員教授
一圓 剛先生

16:45 閉会

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<講演要旨>

講演1 13:30-14:30 酒井 明先生

京都大学山中伸弥教授らが樹立したiPS細胞は、他の幹細胞とは一線を画した、全く新しい可能性を秘めた魅力的な細胞である。生物の根本を考え直すきっかけとなるなど人類に多大な影響を与えていることもあり、論文発表後わずか4年にして世界中の研究者が熾烈な競争を展開している。
今回は幹細胞(ES/iPS/体性幹細胞)について簡単に概説した後、iPS細胞ならびにそこから分化誘導した細胞に焦点を当てて、医薬品開発等の実用化のために出来ること等について紹介する。

講演2 15:15-16:15 一圓 剛先生

世界各国がヒトゲノム解析を大規模コホートで実施しはじめた。コホートにおけるゲノム解析は想像を遥かに超えた事実を知らしめた。例えば、アレルギーに治療では免疫寛容を誘導するという手法の可能性がクローズアップされ、さらに消化管免疫が重要な治療方法のカギを握るなど単一分子の動態だけで考えてきた治療法開発を大きくかえる可能性を示唆している。遺伝子全ゲノム解析、プロテオーム、メタボローム解析やiPS研究はコホート研究と連携することで「ヒト細胞、ヒトサンプル」を用いた様々な研究を可能にする。旧態の技術ではバイオマーカーの発見すら困難を極めたが、バイオマーカーと創薬ターゲット分子が同時に見いだしている例をご紹介する。

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