開催趣旨

生命医薬情報学連合大会の 2018 年大会を 2018 年 9 月 19 日から 21 日まで、山形県鶴岡市の荘銀タクト鶴岡及び鶴岡アートフォーラムにて開催いたします。

生命医薬情報学連合大会は 2012 年から、生命情報科学研究及び生命科学・医学、薬学研究の発展のために、日本バイオインフォマティクス学会、情報計算化学生物学会、日本オミックス医療学会の共催で開催されるようになりました。2012 年と 2013 年は東京、2014 年は仙台、その後2015年京都、2016年東京、2017年札幌と続き、次回で7回目となります。例年、生命情報科学をはじめ、 情報科学、生命科学、医学、薬学等のさまざまな分野の研究者約 400 名が参加し、口頭発表、ポスター発表、企業展示・セッション等を通じて活発な議論がなされてきました。2018年は、豊かな自然に囲まれユネスコ食文化創造都市にも認定された山形県鶴岡に場所を移し、慶應義塾大学先端生命科学研究所を中心として、引き続き連合大会として開催することになりました。

いわゆる次世代シークエンサーやメタボロミクスなどのハイスループット測定技術の急速な発展により、情報学的アプローチは生命科学・医薬・薬学研究において欠かすことのできない基盤技術となっています。さらに、今後AIやロボティクスの発展により、研究のデザインの段階から情報学的観点でマネージメントを行うことがますます重要になりつつあり、データ駆動型研究とも相まって、情報学が支えるだけでなく先導することこそが生命医薬学の発展における礎となるのではないかと思われます。

このような生命医薬情報学の次のグランドチャレンジについて、自由な発想から新たな視界を拓く上で、皆様の極めて多様かつ最先端のご研究や技術、また伝統的な叡智を、豊かな自然と食に恵まれた地、鶴岡で一堂に会すことには大きな意義があると確信しております。

本大会が生命情報科学研究および生命科学・環境科学、医学、薬学研究の発展のための場として、若手の学びや活躍の機会となり、世代や所属を問わない活発かつ刺激的な情報交換・知識交流が行われるよう、関係者一同、尽力して参りますので、この分野に関心をもつ多くの方々に是非ご参加ならびにご支援をお願いできれば幸いです。

 

大会長 冨田 勝

 

キーワード:バイオインフォマティクス、生命情報ビッグデータ、オミクス解析、パーソナルゲノム、人工知能、オートメーション