第5回生命医薬情報学連合大会(IIBMP2016)

ランチョンセミナー

ランチョンセミナー

 

開催日時 セッションタイトル
9/29(木)12:00-13:00 アマゾンウェブサービスジャパン株式会社
9/29(木)12:00-13:00 三菱スペース・ソフトウェア株式会社
9/30(金)12:45-13:45 NEC-産総研人工知能連携研究室
9/30(金)12:45-13:45 株式会社リバネス
10/1(土)12:00-13:00 イルミナ株式会社
10/1(土)12:00-13:00 日本蛋白質構造データバンク

 

セッション概要

 

アマゾンウェブサービスジャパン株式会社
日時:9/29(木)12:00-13:00
会場:プラザ平成 メディアホール

・Transforming Life Science Research in AWS
演者:Vincent Quah(Head, Education and Research Asia Pacific and Japan – Worldwide Public Sector, Amazon Web Services)

Over the past decade, more and more researchers have used public cloud service providers like Amazon Web Services to carry out compute and storage intensive workloads to support their quest to answer the tough scientific questions. Researchers have leveraged the agility, scalability and on-demand capabilities of AWS to change and transform how they can approach their research. In addition, AWS has also enabled researchers build a secured and compliant environment that would allow them to work on sensitive data with confidence. Finally, we will share experiences from other researchers and how AWS is helping change the research approach for life science.

発表スライド(PDF)

 

三菱スペース・ソフトウェア株式会社
日時:9/29(木)12:00-13:00
会場:プラザ平成 会議室1

・臨床応用へ向けたゲノムシークエンスに求めるバイオインフォマティクス
演者:渡辺亮(京都大学iPS細胞研究所 未来生命科学開拓部門)

現在の大規模シークエンスは、ヒトゲノム配列を日常的に解析できるツールとなっている。実際にがんをはじめとする疾患特異的な変異の有無を判定するクリニカルシークエンスは臨床の現場で行われている。我々はiPS細胞におけるゲノムおよびエピゲノムシークエンスを行った経験から、解析対象の細胞集団に存在するモザイシズムを考慮した上で、変異や構造異常を判断する必要性を感じている。これらの解析には既存の解析ツールのみならず、マイナーアリルが持つ変異を捉えてアノテーションを行うツールなどの開発が必要であると考えられる。本講演では現在のゲノムシークエンスの課題を示した上で、今後の方向性について参加者とディスカッションする。

 

NEC-産総研人工知能連携研究室
日時:9/30(金)12:45-13:45
会場:プラザ平成 メディアホール

・NEC-産総研人工知能連携研究室のご紹介
演者:鷲尾隆(NEC-産総研人工知能連携研究室長、大阪大学産業科学研究所 教授)他

NECと産総研は6月1日に、産総研人工知能研究センター内に「NEC-産総研人工知能連携研究室」を設立しました。本研究室では、シミュレーションとAIが融合した技術を基本原理から産業応用まで一貫して開発することで、「未知の状況での意思決定」の実現を目指します。
本ランチョンセミナーでは「NEC-産総研人工知能連携研究室」が取り組む3つのプロジェクトの紹介と研究員募集の告知を行います。

プロジェクト1: シミュレーション・機械学習融合
新製品設計、新プロジェクトプランニング、大規模災害対応計画など、原理的/経済的に十分なデータ収集が困難な特殊、希少、極限、複雑なシナリオが関係する問題の解決方法論の研究開発

プロジェクト2: シミュレーション・自動推論融合
プラントの不測異常対応支援など、未知の事象に対する人間の意思決定を支援するための、既存知識から新しい仮説を導出する自動推論技術、およびそれを検証するための仮想空間シミュレータ構築技術の研究開発

プロジェクト3: 自律型AI間挙動調整
AIによる自律制御が広く世に普及した際に必要になる、意思統一されていないAI間で挙動を調整する仕組みの研究開発

 

株式会社リバネス
日時:9/30(金)12:45-13:45
会場:プラザ平成 会議室1

・バイオインフォマティクス人材は無限の可能性を秘めている ~ベンチャー企業に参加しよう!~
メタゲノム解析やメタボローム解析などの解析技術の進歩により、膨大な生物学的情報の蓄積が加速する中、バイオインフォマティクスはこれらの情報を研究開発や新産業に活用するために必要不可欠な分野として注目されています。近年、バイオインフォマティクスを基軸として、大規模遺伝子検査や腸内細菌叢解析といった新たな事業を起こすベンチャー企業が次々に誕生しています。このようなベンチャー企業による研究事業の活性化は、ヒトに関するゲノム、エピゲノム、腸内細菌叢、免疫学、脳科学、心理学などの多様な分野のデータの統合、すなわちヒューマノームTM研究の発展に向け大きな足掛かりとなります。しかし、 日本におけるバイオインフォマティクスの認知度および人材育成の基盤は未成熟な状態であり、加えて、バイオインフォマティクスを習熟した優秀な人材たちが、自身の専門性をもって社会で活躍する場所がなかなか見つからないという課題に直面しています。
バイオインフォマティクス分野の人材や研究の発展は、今後必要になるヒトのあらゆる生体情報を統合し解析するヒューマノームTM解析や、各ベンチャー企業が目指す人類の健康に貢献する予防医療の実現という大きなミッションに向けて必須となります。そこで本パネルディスカッションでは、各分野を代表するベンチャー企業の創業者を招き、バイオインフォマティクスを活用して実現したい世界やバイオインフォマティクス人材がもつ可能性と活躍の場所についてお話しいただきます。
「ヒトの健康・未来を切り拓く新たな研究・技術を一緒に開発しませんか?」

ファシリテーター:
井上浄(株式会社リバネス 取締役副社長CTO)

パネリスト:
鈴木健吾(株式会社ユーグレナ 取締役 研究開発部長)
山口昌雄(アメリエフ株式会社 代表取締役社長CEO) 
高橋祥子(株式会社ジーンクエスト 代表取締役) 
仲木竜(株式会社Rhelixa 代表取締役CEO)
水口佳紀(株式会社メタジェン 取締役COO) 

 

イルミナ株式会社
日時:10/1(土)12:00-13:00
会場:プラザ平成 メディアホール

・日本人の遺伝子リファレンスデータベースの紹介と今後の展望
演者:日笠幸一郎(京都大学 学際融合教育研究推進センター)

日本人固有のゲノム変異情報を含む様々な疾患の遺伝子リファレンスデータベースの構築は、難治性疾患のみならず、多くのヒト疾患の研究者にとって極めて価値の高いものである。その共有と利活用により、各疾患領域の医療・研究が加速され、ゲノム医療領域の全体的なレベルアップに繋がるとともに、患者の遺伝子診断における標準化が進むなど、臨床に直結する基盤情報が提供されることが期待される。本セミナーでは、全国の疾患遺伝子解析研究拠点で収集した遺伝子情報を統一的に管理するために構築・運用しているデータベースの概要および今後の展望について紹介する。

 

日本蛋白質構造データバンク
日時:10/1(土)12:00-13:00
会場:プラザ平成 会議室1

・PDBj Mine関係データベースを利用したデータ解析(Data analysis using the PDBj Mine relational database)
演者:金城玲(大阪大学 蛋白質研究所)

PDBjでは検索サービスの核として「PDBj Mine」と名付けた関係データベース(RDB)を開発していますが、このRDBはダンプファイル(PostgreSQL)またはRESTfulウェブサービスを利用して誰でも直接アクセスすることができます。PDBj MineのデータはPDBx/mmCIFファイルとほぼ1対1に対応しており、PDBx/mmCIFの基本的な仕組みを理解すれば、比較的容易にPDBj Mineを利用することが可能です。PDBjではさらに、PDBeとUniProtによって開発されたSIFTSのデータをPDBj Mineに統合することで、UniProt・NCBI Taxonomy・PfamなどPDB以外の様々なデータベースへの相互参照も利用することができます。本セミナーでは、PDBj Mine RDBの基本的なテーブル構成と、SIFTSデータを組み合わせた高度な検索やデータ解析の例を紹介します。PDBjではさらに、PDBのデータをグローバルに共有する仕組みとして、セマンティック・ウェブの基本フォーマットであるResource Description Framework (RDF)によるデータ公開も行っていますが、これについても簡単に説明します。

 
・BMRBに登録されたNMRデータの検索 – SPARQLクエリを中心にして(How to retrieve NMR data archived at BMRB with SPARQL)
演者:横地政志(大阪大学 蛋白質研究所)

PDBj-BMRBは、生体高分子のNMR実験データのデータ登録受付、公開を行っています。データ公開について、従来のNMR-STAR形式のテキストファイルの配布に加え、入力されたキーワード、配列情報に基づいてBMRBと関連する生命科学系データベースを統合的に検索できるサービス、SPARQLを用いてプログラム可能な検索サービス(エンドポイント)を用意しています。この2つのサービスを使い、標準技術に基づいた検索クエリの組み立て方とその結果を紹介します。